ICT活用
貴方の施設は大丈夫?業務改善に向けたWi-Fi設備の『構築』で気をつけること
業務改善、業務の効率化を目指して介護記録ソフトや見守りシステムの導入を進める施設様が増えています。それらを導入する上で必要なインフラが『無線LAN設備=Wi-Fi設備』です。 しかし、せっかくWi-Fi設備を導入しても『介護記録の入力のため、見守り支援設備のため』だけで構築になっていませんか?実際はWi-Fi設備を導入している施設様でも、このような構築にされている施設が多く、将来的に再構築が必要になるケースをよくお聞きします。そこで今回はよくある事例と、アイホンが考えるWi-Fi構築を紹介させて頂きます。
よくある事例① 部分的なWi-Fi設備の構築
記録業務の電子化に向けて、パソコンの他にタブレットを使って入力できるように、スタッフステーションや寮母室などを部分的にWi-Fi設備を導入しているケースです。 記録業務だけを考えれば十分ではありますが、私が出会った施設様では部分的なWi-Fi構築により、次のような弊害にお困りでした。
困り事① 常にフロアを動き回っており、記録入力のためだけにその都度スタッフステーションへ戻れないため、結局手書きで記録して、あとでPCやタブレットで転記している。
困り事② 記録を入力するためにスタッフステーションに戻ったが、他のスタッフが入力中で、結局手書きでメモして後でPCやタブレットで転記している。
困り事①:私自身、よくお聞きします。困り事②:私がお会いした施設様で実際に起こっており、スタッフ様からは『記録渋滞』との声がありました。 どちらのケースにしても、記録業務を電子化したにもかかわらず、手書き業務からうまく移行できないという施設様によく見受けられるシーンと思います。
よくある事例② 記録や見守りセンサー用のWi-Fi設備の構築
最近の見守り支援の拡充により、こちらもよくある事例です。 建物全体にWi-Fi設備を敷設しているが、記録業務や見守りシステムだけの導入を想定してWi-Fi構築しているケースです。 この事例の場合、次のような弊害でお困りになるケースが多いです。
困り事① フロア内でスマートフォンを活用して、記録業務や見守り確認を行っているが、それとは別に内線連絡用&ナースコール着信/応対用でPHSを持っている。
困り事② スマートフォンとPHSの2台持ちをスマートフォンに1台に集約したいが、内線連絡やナースコール着信/応対にWi-Fi設備が対応していない。
困り事①、②共に最近増えているケースだと思います。 特に困り事②については、スマートフォン1台に集約するために、数年前に敷設したWi-Fi設備の工事を全てやり直さなければならない場合もあります。
では、Wi-Fi構築はどうしたら良いのか?
アイホンの考えるWi-Fi構築は、ナースコールという『必ず鳴る』、『音声が途切れない』という高い品質に対応できるWi-Fi設備です。 データの送受信だけを前提に構築されたWi-Fi設備と、音声や映像の伝送も考えたWi-Fi設備では、『Wi-Fi設備の品質』と『アクセスポイントの設置台数』が異なります。 記録を電子化するならやはりフロア全体で操作できるのが効率的であり、またスタッフ様の負担を考慮すると端末は1台に集約するのが理想です。 またスマートフォン1台でナースコールの着信応対、内線電話、記録業務、見守りシステムの確認を行うのであれば、徐々にシステムを追加する場合でも、音声や映像の伝送も考えたWi-Fi構築が重要と考えます。
2020年11月現在、各省庁や都道府県から介護施設様向けのICT化に向けた補助や助成が拡充されています。 そのような施策を活用して、施設内のICT化、Wi-Fi構築をお考えの際には、アイホンまでご相談頂けると幸いです。