その出入り口大丈夫?コロナで分かった出入り管理の重要性

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の猛威により、今まで当たり前と思っていた行動が見直されつつあります。介護施設においては、スタッフの出入りだけではなく、家族の面会・利用者の離院・出入り業者など  様々な出入りに対応していかなければなりません。出入りが増える程、接触機会が増え感染リスクが増加します。日本政府が発表している(人と人との接触機会「最低7割 極力8割削減」)を目指すために、接触機会である出入口を今一度見直してみてはいかがでしょうか? 

出入口をオートロックにする

人の出入りを制限するために、オートロックは有効な手段です。接触機会を制限するだけではなく、防犯や離院の抑止にも繋がります。しかし、オートロックにするだけでは運用がうまく回りません。運用の効果を上げるために、2つの検討が必要です。

 

① 職員の出入りには「顔認証システム」が有効

以前、顔認証システムは非常に高価なものでしたが、今では安価なものから高価なものまで、バリエーションが増えてきました。顔認証システムの有効な点は、指紋・静脈認証やカード認証と違い、機械に触れなくても良いという点です。不特定多数の人が接触する機会を無くすことで、感染症対策の1つとなります。また、体温を測定できる顔認証も登場してきたことで、発熱したスタッフや来訪者を事前にシャットアウトすることができます。  

 

 ② 来訪者には「受付用インターホン」が有効

オートロックを設置すると、来訪者が室内を呼び出すためのインターホンが必要になります。

 以前のインターホンは、「呼び出して相手の顔が見える」というタイプが主流でしたが、受付用インターホンは、「対面会話ができる」「呼出先を選択できる」など接客の質を維持したまま、コミュニケーションが取れるタイプとなっております。また、不特定多数の人が使用する受話器ではなく、手ぶらでの通話(ハンズフリー通話)も採用されており、接触する機会を少なくする工夫がされています。

 

リスクを軽減するために 

ご家族の大切な命をお預かりする中で、リスクを回避しつつ、運用面やサービスの質を維持し続ける事は大きな課題と思います。スタッフの業務負担軽減だけではなく、施設のリスクを少しでも解消できるよう テクノロジーを上手に活用して、出入り管理を考えてみてはいかがでしょうか。

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